「奥の細道」を懐かしのプリカでめぐってみる(7)
さて、舞台はいよいよ松島にやってきました。奥の細道の中でも有名な名所ですが、皆さんは芭蕉が「松島」でどんな句を詠んだか覚えていらっしゃいますか?
なんと「実は奥の細道のなかで芭蕉は句を詠んでいない」のが正解です。
松島の絶景に感動した余り、句を作ることができなかったと、奥の細道のなかで述べています。
あれ??と思う人もいるでしょう。「松島や ああ松島や 松島や」っていうのは芭蕉じゃないかって。あれは観光のキャンペーン用にキャッチコピー的に作られたもので、もちろんジョーク作品です。冷静に考えれば芭蕉にしては駄句なのがわかりますね(笑)
松島で句を詠んだのは芭蕉では無くて、同行していた曾良(そら)です。
懐かしの「ふみカード」にその句の絵柄がありました。
郵便局で切手や葉書を買うことができたプリペイドカードです。覚えている人はおそらく昭和世代。^^;
さて、松島では芭蕉は句を詠めなかったものの、写真の無かった時代に、よくここまで描写ができているなと感じるほどに、情景を文で表現しています。
松島の風景というと上のイラストのように五大堂が見える写真のカードが多いのですが、最初に芭蕉が松島で語っていたのが湾内に浮かぶ無数の島々の風景です。
今回は手持ちのなかからお気に入りの風景をいくつか紹介します。
<テレホンカード(テレカ)>
<テレカ> 月夜の松島
奥の細道では松島は項目が2つにわかれているので、瑞巌寺の五大堂がうつっている風景のカードは次回紹介しますね。お楽しみに
「奥の細道」を懐かしの交通系プリカでめぐってみる(6)
前回の「黒羽」から、今回は現在の宮城県多賀城市が舞台となります。
多賀城跡をおとずれた芭蕉が出土した石碑「壺の碑」について述べた場所です。
芭蕉の歴史に対する博学ぶりがとてもよくわかるところもおもしろいです。
やっと手元に届いたこちらのオレンジカードは、奥の細道をテーマにしたシリーズの一つ。その中に壺の碑のものがありました。
ちぎり絵と書が趣があり、好きなシリーズです。
ところがこの壺の碑。芭蕉さんの時代は多賀城碑=壺の碑といわれてたようですが、
現在の考古学では多賀城碑は本物だけど、壺の碑は全く別物(どうやら青森県から本物っぽい出土)なのがわかってるようです。
芭蕉さん聞いたらがっかりするだろうな・・・(´д`)
歴史や考古学は史料の解明とともに日々進歩する所以ですね。
学生時代に覚えた「いいくに(1192年)作ろう鎌倉幕府」の語呂合わせですら、現在は違うことが判明してがっかりした世代なので、いたく痛感します。(笑
さて、ここからの旅路は 末の松山・塩竃の浦→塩竃神社→
そしていよいよ次回は名所、松島です。
一番カードの数も多いので、記事を書くのも楽しみです。
真贋論争「金印」「多賀城碑」 揺れる古代史像、動かぬ真実は? (推理 邪馬台国と日本神話の謎)
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「奥の細道」を懐かしの交通系プリカでめぐってみる(5)
今回は「黒羽」にまつわるカードです。
本来なら黒羽に登場する「雲巌寺」のカードをご紹介したいところなのですが、残念ながら現時点では未入手です。
前回ご紹介したシリーズものの中に1点ずつあるのは知っているのですが、めったにでないカードなので、入手次第こちらでご紹介します。
かわりに懐かしのハイウェイカードに栃木・黒羽の「芭蕉の館」のカードがありましたので、ご紹介いたします。
(↓以下画像の下へ続く)
覚えていますか?ハイウェイカード!通称ハイカ(昭和世代ならわかるかな?)
ちょうどバブル全盛期ごろに使われていたのでもう20年くらい前になるのかな。
高速道路の料金支払いで使うことができたプリペイドカードです。
チャージの額も当時の景気の良さを物語りますね(笑)
さて、話が少し脱線しましたが、こうしてテーマごとにカードをいろいろ集めてくると、欠けているのが気になってきますけれども、それが収集の楽しい所です。
黒羽については、また関連カードがでてきたら紹介します。
「黒羽」以降は、那須温泉→遊行柳→白川の関→須賀川→浅香山(安積山)
→信夫の里(福島県福島市)
JR東日本オレカ 芭蕉みちのくシリーズより 信夫の里 (2017/5/18更新)
→飯塚(飯坂)→岩沼(宮城県岩沼市)
→宮城野(仙台)。
次回は多賀城(宮城県多賀城市)の「岩の碑」にまつわるカード、を掲載いたします。やっとこ発見して取り寄せたので、掲載できるまでの数日の間、別のカードの話題を少しするかもしれませんが、お楽しみに。
「奥の細道」を懐かしの交通系プリカの写真でめぐってみる(4)
いよいよ舞台は日光から「那須野」です。
日光・那須地方とも現在は栃木県内なのですが、オレンジカードに
「栃木の観光シリーズ」というものがあります。
こちらのシリーズは更に<日光>と<那須>などテーマがわかれていて、
いずれも「おくの細道」にまつわる場所の写真が比較的多いです。
こちらは「日光街道杉並木」昔ながらの街道の雰囲気が趣があります。
現在は上のカードの他にも3種ほど日光や那須が舞台のものを持っていますが、
現在はまだ今回のテーマに今ひとつそぐわない風景のものしかもってません。
なので、いずれそちらを入手してから改めて更新いたしますね。
さて、舞台は日光→那須野→黒羽と移っていきます。
那須野のカードは「芭蕉みちのくシリーズ」というオレンジカードがあって、
ダイレクトに那須野の1シーンの絵があるのですが、残念ながら未入手。
そちらは入手次第こちらの記事も更新いたします。
次回は黒羽のカードが1枚出てきたので、そちらを紹介いたします。
「奥の細道」を懐かしのプリカの写真でめぐってみる(3)
前回の日光から→ 今回の旅の舞台は黒髪山(現在の男体山)です。
手持ちのカードでは意外に男体山の柄のカードは少なく2点のみでした。
テレカの方は自然な風景が魅力。
そして今回もご紹介する東武鉄道のとーぶカードは抜群のロケーション。
季節感がありとてもきれいな写真です。
前回もご紹介したこちらの「とーぶカード」は、パスネットになるより古い時代のものです。いまでも持っている人は少ないかもしれませんね。
次回の旅先は「那須野」日光→那須を経由する旅路を紹介するのにぴったりのオレンジカード(オレカ)のシリーズがありますので、ご紹介いたします。
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