「奥の細道」を懐かしのプリカでめぐってみる11
「奥の細道」を懐かしの交通系プリカでめぐってみる10
平泉を後にし、今回は「尿前の関(しとまえのせき)」からご紹介します。
尿という字がつかわれる地名は珍しい印象ですね。なんでも義経の妻が出産したときに赤子がおしっこをした伝説があり、こんな名称がついてたみたいです。
そしてこの場所で詠まれた芭蕉の句はよくネタにされてる気がします。
「蚤虱 馬の尿する 枕もと」(のみしらみ うまのばりする まくらもと)
なんだか汚い単語のオンパレードですが、旅情があるといえば、あるというか・・・(汗)地名にあやかった洒落もいれているのでしょうね。
鉄道ファンとしては寝台特急で「線路の音する 枕もと」とか詠める旅をいつかしたいものです。(笑)
ちなみに俳句なので当然季語が気になると思いますが、蚤は夏の季語だそうです。
そんな句のカードもシリーズものとはいえ、ちゃんとオレンジカードの絵の題材になっていたのが驚きです。
尿前の関の後は「山刀伐峠」を越え、現在の山形県、尾花沢へ。
「紅花の山形路」もシリーズもので、さくらんぼや、次回の訪問地、立石寺の山寺などの柄があります。
紅花の柄はJR東日本のイオカードにも多かった印象です。
余談ですが、最近は東日本の「みどりの窓口」のスタッフさんでも若い人だとイオカードの存在自体を知らない人が多くなりました。
今年に入っては特にですが、残額の払い戻しに大変窮した経験があります。(苦笑)
(イオカードはJR東日本の「みどりの窓口」で残額がある場合は払い戻しができますが、そもそもイオカードの存在を知らない若い係員さんだと、話がまったく通じなかったことが多いです。何件か駅をまわって、熱海駅でやっと話がわかる人がいて、手続きできました。本当にありがとうございました。)
みどりの窓口のスタッフさんにも大変手数をおかけしてしまったので、最近はイオカードは家で残額があるものがでてきたら、券売機で磁気カードを入れる部分ではまだ使えますから、おでかけの際の切符の購入で直接つかうことにしています。
とはいえ、私は静岡在住なので、めったに東日本圏内にいくことがありませんから、結局使いかけは東京のコレクターの知り合いにゆずりました^^;
オレンジカードはJRの圏内関係なく、券売機でいまだに使えるので、子供とのおでかけではいまだに重宝しております。
なお、オレンジカードやイオカードがもし家からごっそり出てきて処分したい場合は、たとえ使用済みでもヤフオクやフリマアプリで大量にまとめて売ると、私のようなコレクターさんもいるので、そこそこ値段がつくこともあります。
未使用や1穴(0のところに穴が1つだけある状態で使い切っているもの)は、穴の数が多い状態のものよりも、コレクターに好まれます。ご参考まで。
「奥の細道」を懐かしのプリカでめぐってみる(9)
前回の松島から「奥の細道」の旅路は石巻→平泉へと移っていきます。
石巻のカードは花火のオレンジカードがみつかったら掲載する予定ですので、今回は名所、「平泉」のカードの紹介です。
平泉は「奥の細道」だけでなく、奥州藤原氏や源氏の歴史を語る上で重要な場所でもあり、そちらを取り上げた関連ドラマもあったため、比較的いろんなカードが手元にありました。
ただ、現在芭蕉句碑は中尊寺(金色堂)と、毛越寺の二カ所にありますが、私の手持ちのカードではほとんど前者の中尊寺のものしかなかったので、今回はそちらのカードを主に取り上げます。
こちらはオレンジカード。文字通り金色の荘厳な雰囲気が好きな1点。↓
ちなみにカードにある「炎立つ」のロゴは、カード発行当時NHKで放映されていた大河ドラマのタイトルです。
この関連のカードは少なくとも3種あります。(もう1点は炎の写真)
芭蕉は平泉の章で奥州藤原氏の史跡やその立地考察もしていますが、下の絵柄はその点が俯瞰視点で河の位置を含めてよくわかるイラストです。
地元ではないかたには芭蕉の説明を読んでも、地図がないと今ひとつ土地勘がつかめないので読み取りにくい部分なのですが、この絵をみて奥の細道の文章をみると、考察がややわかりやすかったです。
他にはこちらのブログでは初めてとりあげるJR東日本のイオカード。
そちらに金色堂の柄がありました(傷ものですみません・・・。)
金色堂の四季を感じさせるものではテレホンカードに2点、紅葉と桜がありました。
風情がありますね。
さて、次は「尿前の関」~「尾花沢」までを紹介します。
「尿前の関」は、ちゃんと題材にしたオレカがあるんです。(ノ∀`*)
こんなのに限って(苦笑)。
※追記:冒頭に紹介したNHKの大河ドラマはこちら↓
渡辺謙さん主演でした。懐かしい。
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「奥の細道」を懐かしのプリカでめぐってみる(8)
前回に引き続き、「松島」の情景第二弾です。
奥の細道の「松島」に出てくる瑞巌寺ですが、私の手持ちのプリペイドカード類の写真はほとんど瑞巌寺の名称よりも瑞巌寺境内にある「五大堂」がテーマになっているものがほとんどでした。
お寺の方がテーマになっているカードもおいおい探ししていきたいと思っています。
さて、松島の情景と言えばこの五大堂が移っている風景がイメージという人も多いかと思います。
お気に入りのカードの写真をいくつか紹介します。
<オレンジカード> その先の日本へ。
青葉かおるみやぎ路 松島 五大堂
<テレホンカード> 夜の松島 2点
おなじくテレカ 冬の松島
同じ場所でも時間や四季折々の素敵な姿を見比べられるのもカードのコレクションの魅力です。
「奥の細道」を懐かしの交通系プリカでめぐってみる(6)
前回の「黒羽」から、今回は現在の宮城県多賀城市が舞台となります。
多賀城跡をおとずれた芭蕉が出土した石碑「壺の碑」について述べた場所です。
芭蕉の歴史に対する博学ぶりがとてもよくわかるところもおもしろいです。
やっと手元に届いたこちらのオレンジカードは、奥の細道をテーマにしたシリーズの一つ。その中に壺の碑のものがありました。
ちぎり絵と書が趣があり、好きなシリーズです。
ところがこの壺の碑。芭蕉さんの時代は多賀城碑=壺の碑といわれてたようですが、
現在の考古学では多賀城碑は本物だけど、壺の碑は全く別物(どうやら青森県から本物っぽい出土)なのがわかってるようです。
芭蕉さん聞いたらがっかりするだろうな・・・(´д`)
歴史や考古学は史料の解明とともに日々進歩する所以ですね。
学生時代に覚えた「いいくに(1192年)作ろう鎌倉幕府」の語呂合わせですら、現在は違うことが判明してがっかりした世代なので、いたく痛感します。(笑
さて、ここからの旅路は 末の松山・塩竃の浦→塩竃神社→
そしていよいよ次回は名所、松島です。
一番カードの数も多いので、記事を書くのも楽しみです。
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